29. 微視的多様性の世界

 ドングリの種類を識別するのに、堅果の形状(丸いとか細長いとか)に着目している本をよく見かけますが、ドングリは種類を問わず同種でも様々な形状のものがあるので、堅果の形状は識別ポイントとして適当ではありません。ただ、堅果を構成する首やへそには、種類によって固有の形態を有するものがあるので、これらの部位に関しては非常に有効な識別ポイントになります。

 ここでは、セクション20の “ 類似ドングリの識別方法 ” で取り上げているドングリの中から、首(首回り含む)の構造が識別のポイントになるものをピックアップし、数値からは見えてこない微細な構造の違いをビジュアルにご紹介します。ドングリの先っぽにあるちっぽけな首に、こんなにも多様な世界が存在することにみなさんはきっと驚かれることでしょう。
1. アベマキ ( Quercus variabilis )
2. クヌギ ( Quercus acutissima )
 * 首の構造に特徴があるアラカシ、シラカシ、ウラジロガシついても、現在データを整理中です。
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