アベマキ( Quercus variabilis )

 国産のドングリの中では、堅果の首(首回り含む)の構造がもっともバラエティに富んだ種類です。堅果の形態はクヌギと非常によく似ているので、両者を完全に区別することは不可能ですが、首の構造には大きな違いがあります。典型的なアベマキの首は、クヌギに比べて太くて長いものが多く、それらの形態はクヌギと比べものにならないぐらい多様です。

 以下に、堅果の首回りの構造に特徴があるものを項目別に分けて紹介しますが、中には複数の項目を兼ね備えたものもあることをご了承願います。

1. 太くて長い首 (アベマキの典型的な構造)
2. 細くて長い首 (アベマキの典型的な構造)
3. 太くて短い首 (アベマキの典型的な構造)
4. 長く裾を引いた首 (アベマキの特殊な構造)
5. 二段に見える首 1 (アベマキの特殊な構造)
6. 二段に見える首 2 (アベマキの特殊な構造)
7. クヌギによく似た首 (アベマキの特殊な構造)