樹皮

 オキナワウラジロガシは大きなものになると幹径が1mに達しますが、久米島では30cm前後の個体が主です。典型的な樹皮には縦方向に小さな皮目があり、地衣類の付着が見られます(図24-C-1参照)。本土のウラジロガシの樹皮と形態がよく似ており、樹皮を見ただけで両者を識別するのは難しいです。

 図24-C-2は、幹径の異なる4つの個体の樹皮の様子です。幹径が大きいものほど樹齢が高いことを想定していますが、これらの関係は生育環境や個体によって左右されるので、あくまで目安と考えて下さい。樹齢を重ねても樹皮は比較的滑らかですが、幹径が50cm前後のものは皮目が顕著になり、樹皮の触感がザラザラしています。