殻斗

 オキナワウラジロガシのドングリは、大きな堅果と同様に、殻斗も大変魅力的な形をしています。浅い皿やお椀のような形をしたもの、さらには壺のような形をしたものまであります。浅い皿のような形をした殻斗は、小さいながらコナラにもよく似た形が見られますが、図24-L-1の左側にある真っ平な形をしたものは、国産のドングリではオキナワウラジロガシに特有の形態です。

 
 形だけでなく大きさも様々で、オキナワウラジロガシのドングリの殻斗とは思えないような小さな殻斗もあります(図24-L-5、図24-L-6参照)。

 
 ほとんどの殻斗は、同心円の輪を積み重ねたような鱗片構造ですが、全体の数%の割合で渦を巻いたものもあります(図24-L-7参照)。因みに、本土のウラジロガシの殻斗は、オキナワウラジロガシよりも1桁程度高い割合で鱗片が渦を巻きます。