ウラジロガシQuercus salicina )
 花軸 1 (花期 : 5〜6月)

 雌花軸は、新枝の上方の葉腋に立つ長さ10〜20mm程度の穂状花序です。1本の雌花軸には普通1〜8個の雌花が咲きます。一方、雄花軸は新枝の下方に垂下する長さ60〜100mm程度の尾状花序です。1本の雄花軸には20個前後の雄花が咲きます。

 花軸 2 (花期 : 11月)

 一方、11月頃に咲く花は、5〜6月に咲くものとは全く形態が異なります(図22-7-7〜図22-7-9参照)。5〜6月に出現した新枝の頂芽から出現した普通葉を伴わない新枝に、穂状の雌花軸が1本だけ立ちます。また、それ以外の冬芽(頂芽、側芽)からは、普通葉を伴わない新枝に穂状の雄花軸がそれぞれ1〜3本立ちます。

 両性花の形態例
 11月頃に咲く雌花軸は5〜6月のものに比べてやや長く、25〜30mmの穂状のものが1本立ちます。雌花軸には数10個の雌花が咲きますが、それらのほとんどは多果形態で一部に両性花が見られます。

 
 残念ながら、この時期に咲く雌花や両性花が結実することはありません。