3. ナラガシワ ( Quercus aliena
 花序軸 1 (開花期 : 4月)

 雌花序軸は、新梢の先端付近にある葉腋から立ち上がる長さ10mm程度の穂状花序です。1本の花軸には2〜6個の雌花が付きます。一方、雄花序軸は新梢の根元付近から垂下する長さ100mm程度の尾状花序です。1本の花軸には20個前後の雄花が付きます。
 両性花の形態例

 雌花序軸で両性花を目にすることはほとんどありませんが、雄花序軸では稀に雄花ライクな両性花(図23-3-2参照)が見られます。

 花序軸 2 (開花期 : 7〜11月)

 通常、ナラガシワはこの時期に開花しませんが、大阪府堺市にある大阪府立大学の構内にある3つの個体では例年開花が見られます。花軸には雄花序軸と雌花序軸の区別がなく、形態は新梢から直接立ち上がる長さ20〜50mm程度の穂状花序です(図23-3-3参照)。花軸には雌花、雄花、両性花が混在しています。雌花よりも両性花が優勢で、1本の花軸に10数個の両性花が付く場合もあります。
 両性花の形態例

 原因は不明ですが、この時期に開花する雌花や両性花は実を結びません。