8. 大きな苞葉 その2

 このセクションの3項で、アラカシの幼果の腋に成長した大きな苞葉を紹介しました。ただ、大きく成長したと言っても、その葉身はせいぜい4〜5mm程度でした。その後、大阪府立大学 [ 所在地 : 大阪府堺市 ] のナラガシワで、葉身が30mmもある立派な苞葉が見つかりました(図21-8-1参照)。

 この苞葉がある果軸を切除して拡大したのが図21-8-2です。ナラガシワの普通葉とは比較にならない小さなものですが、鋸歯が無い点を除くと、葉の表裏の質感は普通葉と全く同じでした。