7. 雄花軸から分岐した雄花軸 その1

 風にそよぐクヌギの雄花軸の中に、普通よりもやや太めのものが目につきました(図21-7-1参照)。よく見ると、それらは花軸の先端が複数に分岐していました。この図の雄花軸だけでなく、同じ個体の他の新枝の雄花軸にも類似の形態が幾つか見られました。

 1本の花軸に、より多くの雄花を咲かせるという意味では斬新な構造かもしれませんが、分岐した花軸同士が絡まりあって、かえって花粉が飛散しにくいという問題は無いのでしょうか。