5. 雌花序がない雌花序軸

 アラカシやシラカシでは、新梢の先端付近の葉腋から穂状の雌花序軸が立ち上がり、根元付近の葉腋から尾状の雄花序が垂れているのが普通です。
 
 それに従えば、図21-5-1にある花序軸は雌花序軸のはずですが、この軸には雌花序が一つもありません。雌花序が一つもないのに雌花序軸というのも可笑しな話ですが、実際に咲いているのは雄花序だけです。

 このように雄花序しかない雌花序軸は、多果の雌花序や両性花(*)を大量に開花する個体で稀に見ることが出来ます。

* 外観上、雄蕊と雌蕊のあるものを両性花と呼んでいますが、普通の両性花の様に、どちらも生殖機能を有しているかどうかは不明です。