26. 殻斗に着いた柄のある芽鱗片

 ブナの殻斗の表面にある紐状の物体や、耳かきの先っぽのように見える物体は鱗片葉(変形葉)です(図21-26-1参照)。


 図21-26-2はちょっと珍しいブナの殻斗で、表面から伸びる紐状の物体に冬芽の芽鱗片とそっくり、というか芽鱗片そのものが着いています。図21-26-1のような鱗片葉が成長すると、この図のような柄のある芽鱗片になるのかもしれません。


(追記)
 この芽鱗片のようなものから伸びる柄の先は、ちょうど果軸の根元付近で繋がっています。ですから、もしかすると紐状の鱗片葉が成長したものではなく、殻斗を保護する苞葉が成長したものかもしれません。