23. 形態が酷似した幼果
 マテバシイには、果実と果軸の間に目視ではっきりと判る接合部(図21-23-1参照)が存在しますが、コナラ属の樹種では、一般にこのような部位は認められません。

 但し、春から秋にかけて断続的に開花する特殊なコナラの中には、果実と果軸を繋ぐ部分に、マテバシイの接合部と酷似したものが存在するケースが散見されます(図21-23-2参照)。因みに、そういう個体ではマテバシイと同様に、果軸と一体になって落下する果実(殻斗)が大半を占めます。