21. 1つの節に立つ2枚の葉
 ブナ科の植物の新葉は、新枝の節に1枚の普通葉とその基部にある1対の托葉がセットで出現します。図21-21-1は、ウバメガシの典型的な新葉を撮影したものです。

 
 ところが、塩瀬中央公園 [ 所在地 : 兵庫県西宮市 ] のウバメガシで、1つの節から2枚の新葉が出現した新枝を見つけました(図21-21-2参照)。

 図21-21-3は、図21-21-2を別の角度から撮影したものです。これを見ると、図21-21-2の2枚の普通葉が出現した節の右側にも、同じように2枚の普通葉が出現した節があるのが判ります。但し、この新枝以外に類似の形態のものは認められませんでした。

 隣接する節と節が極端に近接すると、このような事象が生じるのかもしれませんが、私が目撃したのはこれが初めてです。