13. 果軸の根元に立つ幼果 その2

 このセクションの12項で、果軸の根元に立つ幼果をアラカシやシラカシでよく目撃すると記載しましたが、それ以外の樹種でたまに目にするのはコナラです(図21-13-1参照)。

 このコナラは春から秋にかけて断続的に開花する個体ですが、多果の雌花や両性花(両性形態の花)を発現しやすい点において、該当するアラカシやシラカシの個体と共通しています。


(追記)
 アラカシやシラカシでは、果軸の根元に立つ幼果が結実するのを見たことはありませんが、このコナラでは毎年結実したものがいくつか見られます。図21-13-2はその例です。