10. 大きな苞葉 その3

 図21-10-1は、アベマキで見つけた苞葉です。季節外れに開花する個体や多果を発現しやすい個体を除くと、コナラ亜属で大きな苞葉を目にすることはほとんどありませんので、これはちょっと珍しい例かもしれません。

 他の樹種と同様に、図21-10-1の苞葉も一ヶ月も経たない内に枯れ落ちてしまいましたが、中には、開花から二ヶ月が経過しても残存しているものもあります(図21-10-2参照)。