10. 大きな苞葉 その3

 同セクションの3項で、アラカシの幼果の腋で大きく成長した苞葉について紹介しました。これまでにもアカガシ亜属の果軸で、枯れ落ちずに青々と成長した苞葉をしばしば目にしてきましたが、それらの葉身はせいぜい4〜5mm程度しかなかったので、幼果に近づいて目を凝らさないと見落としてしまうようなものばかりでした(図21-10-1 左側参照)。

 ところが、今回見つけたウラジロガシの苞葉は葉身が18mmもある大きなものだったので、特に意識せずに少し離れたところから枝を見ていたにもかかわらず、はっきりとその存在に気づきました(図21-10-1 右側参照)。

 苞葉の裏面を見ると真っ白で、小さいのにしっかりとウラジロガシしてました。3項のアラカシや8項のナラガシワの苞葉もそうでしたが、鋸歯が無い点を除くと、苞葉は普通葉と全く同じ形態的な特徴を有することをウラジロガシでも確認できました。