1. 雌花軸から分岐した雌花軸 その1

 途中から分岐して、新たな雌花軸が伸長したマテバシイの雌花軸を見つけました(図21-1-1参照)。

 分岐した雌花軸の根元には、小さな苞葉がありました(図21-1-2参照)。

 本来花軸は茎から機能分化したものですから、分岐しても不思議ではありませんが、実際にこういう姿を目にすることはほとんどありません。

 一方、マテバシイで見たのと同じような雌花軸をスダジイでも見つけました(図21-1-3参照)。

 マテバシイの雌花軸とは少し違っており、分岐した雌花軸の根元には苞葉の代わりに2つの雌花が咲いていました(図21-1-4参照)。もしかすると、図21-1-1とは違って、こちらは殻斗の元から出現した花軸かもしれません。