(注) 殻斗から出現した花軸(果軸)に着く殻斗は、殻斗の元になる器官そのものか、あるいは殻斗の元になる器官に咲いた雌花が退化消滅したことによって、殻斗だけが成長したものを表しています。

事例 01
 若い殻斗の上に、両性花序が載っているわけではありません。雄蕊の葯とその内側にある花被の位置関係を見ると、両性花序から出現した極端に短い花軸に雌花序が着いているのが判ります。
(注) 両性花では、雌蕊と雄蕊の両方が花被に包含されますが、この図の上段にある幼果の花被は雌蕊だけを包含しています。

事例 02
 事例 01と同様に、右側にあるのは両性花序から出現した極端に短い花軸に複数の雌花序が着いたものと考えられます。