(注) 殻斗から出現した花軸(果軸)に着く殻斗は、殻斗の元になる器官そのものか、あるいは殻斗の元になる器官に咲いた雌花が退化消滅したことによって、殻斗だけが成長したものを表しています。
事例 01
若い殻斗の中には、球形のものだけではなく、複数の殻斗片のような形態に分裂したものもあります。その殻斗から極端に短い花軸が出現し、そこに複数の殻斗(雌花が開花しなかったものを含む)や幼果(雌花序)が着いています。
事例 02
極端に短い花軸に着いたのは、雌蕊の周りを雄蕊が囲む両性花序です。
事例 03
事例 04
極端に短い花軸に着いた二つの幼果は、一方が普通の雌花序で、もう一方は雄蕊の葯が露出していることから両性花序と思われます。
事例 05
若い殻斗の上に、もう一つ若い殻斗が載っているように見えます。上段の殻斗は、下段の殻斗から出現した極端に短い花軸に着いた雌花序の雌花が早期に退化消滅したことで、殻斗だけが成長したものです。
事例 06
1つの殻斗から出現した花軸が外観から判別できないことで、若い殻斗だけが数珠繋ぎになっているように見えます。
事例 07
事例 08
右側にあるのは、極端に短い花軸に二つの雌花序が着き、共に雌花が早期に退化消滅して殻斗だけが成長したものです。
事例 09
1つの殻斗から、複数の幼果や殻斗が溢れ出したような形をしています。
事例 10
事例 09よりも、さらにたくさんの殻斗が溢れ出して、まるでカリフラワーのような形をしています。