ウバメガシ(Quercus phillyraeoides)
 殻斗を覆う鱗片は瓦状で、鱗片の先には赤黒い爪のようなものがあります。ウバメガシの園芸品種であるチリメンガシ(図2-2-7-1 最下段、左から3番目参照)は、鱗片が反り返っているせいで殻斗が刺々しく見えますが、ウバメガシの中にもそれに近いものがあります(例 : 図2-2-7-1 最上段、中央もしくは右端参照)。また、殻斗の形状は小さくて浅い円錐型(例 : 図2-2-7-1 最下段参照)が一般的ですが、大きなドングリになると深いお椀型の形状もよく見られます。