シラカシ( Quercus myrsinaefolia )

(シラカシの果軸の様子)
 枝先から3〜5節下方にある葉腋まで、長さ30〜50mmの果軸が複数立ちます(図28-4-1参照)。

 国産のコナラ属の樹種の中でシラカシの果軸は最も長く、1本当たりの着果数も最多です。長いものは70mm前後もあり、そこに10〜15個の幼果が着きます(図28-4-2参照)。


(豊作年のシラカシの結実の様子)
 一般に、コナラ属の中でもアラカシとシラカシは生りのいい個体が多く、秋には樹上全体に万遍なくたくさんのドングリが結実した姿がよく見られます(図28-4-3参照)。


(群れをなすシラカシの結実の様子)
 特に生りがいい個体では、樹上の要所要所にドングリが群れをなす光景が見られます(図28-4-4〜図28-4-8参照)。因みに、このような光景はアラカシやシラカシではそれほど珍しいものではありません。