アベマキ( Quercus variabilis )
(アベマキの果軸の様子)
新枝とその前年に出現した枝に、1〜2個の幼果を着けた長さ10mmに満たない短い果軸がいくつか立ちます(図28-3-1参照)。
(典型的なアベマキの樹上の様子)
1〜2個のドングリが枝の特定箇所で結実します。
(豊作年のアベマキの結実の様子)
個体によって様々ですが、樹上のあちらこちらに3〜4個のドングリが枝の特定箇所に集結した姿を目にします。
(群れをなすアベマキの結実の様子)
結実状況が極めて良好な個体では、稀に6個のドングリが枝に群集した姿を目にします。遠目には、枝が大きな殻斗の塊を串刺しにしているように見えます。このシチュエーションはアベマキではちょっと珍しいのですが、アベマキとよく似たドングリを結実するクヌギではごく普通に見られる光景です。
(3個のドングリが結実した果軸)
枝に群集したドングリの中には、極めて稀に3個のドングリが結実した果軸が見られます(図28-3-8参照)。因みに、図28-3-7の群集した6個のドングリの中で、右側にある3個は1本の果軸に結実したものです。