4. マテバシイ

 成熟したばかりのアラカシやシラカシのドングリのように、色鮮やかで多彩なイメージではありませんが、色や模様のバリエーションの豊かさで言うと、国産のドングリでマテバシイに勝るものはないと思います。

 堅果は薄茶色か橙色の単色(図27-4-1参照)のものが多いですが、個体によっては黄色や黄緑色、緑色、茶色、焦茶色、薄紫色、赤黒色のものまで実に様々です。また、色のバリエーションもさることながら、そこに自然なキズやシミ、斑点等が加わることで、同じ形や色のドングリでも一つ一つが非常に個性的に見えます。
(典型的なマテバシイのドングリ)


(上下が色分けされたドングリ)
 どうしてこんなにきれいに色分けされているのか、不思議です。


(シミや斑点があるドングリ)


(自然にできた粟粒のようなキズがあるドングリ)
 キズが入ったドングリが嫌いな私でも、このキズは全く気になりません。とてもグッドです!


(胴回りを一周するリング状の模様があるドングリ)


(茶色と橙色もしくは肌色の縞模様があるドングリ)
 樹上に結実している時から薄っすらと縞模様が見られますが、樹から落下して少し退色すると、縞模様がより鮮明になります。この模様は、堅果の最表面にある子房を包む花被/花床が成長した組織に該当する部分に亀裂が入ることで現出します。


(民族的な刺青のような模様があるドングリ)
 これは、かなり特殊な模様だと思います。多くのマテバシイのドングリを見てきましたが、こういう模様があるのは山田池公園の個体でしか目にしたことがありません。