3-1-5. 多果の花からドングリへ

 セクション13-1〜13-3で紹介したアラカシは、春に開花受粉して、その年の秋から冬にかけてドングリが成熟する1年成の樹木ですが、ドングリの樹の中にはクヌギやマテバシイの様に、春に開花受粉して翌年の夏以降にドングリが成熟する2年成の樹木もあります。
 ブナ目の樹木は他の被子植物とは異なり、雌花の子房組織が未熟な為、受粉してから受精するまでに数週間から1年以上を要します。ドングリの成る樹で2年成のものは、たぶんこの期間が長いものに相当するのでしょう。

 このセクションでは、2年成の樹木の代表としてアベマキをとり上げ、開花から果実が成熟するまでの過程をまとめてみました。 対象となる樹木には、兵庫県伊丹市にある摂津伊丹廃寺跡の敷地内に植栽されたもの(図13-C、図13-D参照)
を選定し、2010年の4月の開花から翌2011年9月にドングリが成熟するまでのおよそ1年半に亘って調査しました。
 果実の成長段階に合わせて閲覧出来るように構成してますので、御覧になりたい期間をクリックして下さい。


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