ウバメガシ(Quercus phillyraeoides)
【 変形要因 】 複数の種子の同時発現 (セクション3-2-3-1参照)

 図3-2-2-6-1は、複数の種子を包含したウバメガシの堅果です。コナラ属の中でも果皮がかなり薄いので、縦横無尽に変形しています。


【 変形要因 】 不明

 ウバメガシの殻斗で、鱗片が不規則に隆起したドングリをこれまでに二回目撃したことがあります。一つは、高塚山緑地 [ 所在地 : 兵庫県神戸市 ] の個体(図3-2-2-6-2参照)で、もう一つは平谷川緑地 [ 所在地 : 兵庫県三田市 ] の個体(図3-2-2-6-3参照)です。両者とも鱗片が激しく隆起していますが、殻斗の内側は普通のものと何ら変わらないので、堅果の形態には影響しません。