多果は単果に比べて、果軸と繋がっている部分の面積が大きいように思われますが、同じ果軸に着いた単果と多果の接続部分を比べてみると、ほとんど同じサイズに見えます(図3-1-5-3-1参照)。
実際に外観だけでなく、同じ果軸にある単果と多果(3果)の幼果を接続部分で切除してみても、やはり両者の面積に有意差は認められません(図3-1-5-2-2参照)。因みに、多果には “ 堅果統合型殻斗 ” と “ 堅果分離型殻斗 ” の2つのタイプがありますが、どちらも接続部分の面積は同等です。これらの関係は、コナラ属の多果だけでなく、複数の殻斗が合着したように見えるマテバシイ属の果実についても同様です(*)。
* パッと見は多果のようでも、実は複数の雌花序が合着して多果のように見えるものがあります。このHPでは、これを擬似多果と称します。このセクションで述べたように、両者の識別は果軸との接続部分に着目することで識別することができます。詳細は、セクション32を参照願います。