堅果 〜へそ〜

 図10-E-1は、堅果のへそを拡大撮影したものです。白くてザラザラした部分は、表面に10〜20ミクロンぐらいの凹凸があります。へその内側に点在する同心円状の孔 [ 直径〜200ミクロン(=0.2mm) ] は維管束と考えられます。

 図10-E-2は、堅果を縦方向に切断して、へそと果皮との境界付近を電子顕微鏡で拡大撮影したものです。境界については、図中に黄緑色(果皮側)と桃色(へそ側)の矢印でおよその位置を表示しています。

 これを見ると、へそと果皮は見た目が全く異なりますが、ミクロレベルで見ると最表面の組織が異なるだけで、内部の構造は非常に良く似ているのが判ります。