6-1. 大泉緑地の巨大ドングリ群

 クヌギやアベマキは、国内で採集出来る最大級のドングリを結実します。ドングリの大きさには個体間でかなりの差がありますが、我々が通常かなり大きいと感じるものでも、堅果の重量を計ると14gを超えることは稀です。大きな公園でドングリの樹がたくさんあるところでも、私のこれまでの経験から言うと、14gに達するドングリを結実する個体はせいぜい1本あるかないかでしょう。
 ところが、この14gの壁を楽々と超えるクヌギやアベマキが驚くほどたくさんあるのが、ここ大泉緑地なのです。勿論、14g程度のドングリを結実する個体なら、数えきれないぐらいたくさんあります。

 このセクションでは、大泉緑地で採集出来るクヌギやアベマキの巨大ドングリの数々を紹介します。図6-1の地図中で巨大ドングリを結実する個体が植栽されているエリアをクリックすると、そのエリアで採集出来るドングリが表示されます。エリアは全部で7つあり、それらは全て園内のほぼ中央付近に位置します。地図上でマウスポインタを移動して探索してみて下さい。巨大ドングリが最も多いのはエリア3です。エリアの区画名称については、同園の舗装路で囲まれた領域を基準にして、私が便宜上命名したものです。


注1) 巨大ドングリの樹は、毎年かもしくは隔年に結実しますが、その大きさは年によって差があります。平均すると2〜3年周期でドングリの大きさはピークに達します。

注2) 大泉緑地では、アベマキよりもクヌギの方が圧倒的に数が多いです。ですから、ここで紹介する巨大ドングリを結実する樹はほとんどがクヌギです。

エリア1 エリア2 エリア3 エリア4 エリア5 エリア6 エリア7

図6-1. 大泉緑地の巨大ドングリマップ [ 画面上方が北 ]