3. 塩瀬中央公園のドングリ達

 塩瀬中央公園で出会えるドングリは、クヌギ、コナラ、アラカシ、シラカシ、ウバメガシ、スダジイ、マテバシイの7種類です。これらの樹は園内の随所にありますが、とりわけエリアUの西側の傾斜面にある九十九折の散策道沿いに密集しています(図12-4-12参照)
 ドングリの樹の大半が樹高:2〜3mの低木なので、開花期からドングリが成熟するまでの過程について、同じ樹種でも個体差まで十分に考慮しながら観察出来るところが大変魅力的です。

 同じく、低木が多いことから、ドングリの樹に集う昆虫達や彼らが造り出す様々な虫瘤、揺籃等(図12-4-13参照)を間近に観察することが出来ます。ですから、ドングリだけでなく、昆虫に興味がある人にとっても、ここはとても素晴らしい場所だと思います。

 
 園内にあるドングリの樹で植栽数の多いベスト3は、アラカシ、コナラ、クヌギの3種類です。これらの中で、コナラとアラカシに関しては、個体数のわりにドングリの形態が単調です。参考までに、コナラのドングリの形態例を図12-4-14に示します。

 一方、クヌギに関しては、極端に小さなドングリを結実する個体が数多く見られます(図12-4-15の下段、図12-4-16参照)。
 国産ドングリの王様とも言えるクヌギのドングリを、小さなアラカシのドングリのサイズまでミニチュア化したみたいで、じっと見ていると、あまりの可愛らしさに思わず頬が弛んでしまいます。

 上記の3つの樹種以外で特筆すべき点として、スダジイの多果ドングリを結実する個体が多いことが挙げられます。園内にあるスダジイはどれも樹高が1.5〜2m程度なので、樹上にある多果ドングリの姿を目線の高さで観察することが出来ます(図12-4-17参照)。

塩瀬中央公園のドングリに関する記事のあるセクション一覧)
・ セクション 3-2-3-2 昆虫の寄生 [ 塩瀬中央公園のクヌギのドングリに形成された虫瘤を紹介 ]

・ セクション 3-3-8 鱗片が萎縮したクヌギの殻斗 [ 塩瀬中央公園で採集した奇妙なクヌギのドングリを紹介 ]

・ セクション 4 ドングリを採集しよう [ 塩瀬中央公園の概要紹介 ]

・ セクション 8 ドングリ雑記

・ セクション 9-1 堅果の中に潜む奇妙な虫 その1 [ 塩瀬中央公園のクヌギのドングリに形成された虫瘤を紹介 ]

・ セクション 18 どんぐり美術館 [ 塩瀬中央公園で採集したドングリを紹介 ]

・ セクション 19 どんぐり写真館 [ 塩瀬中央公園で撮影したドングリを紹介 ]