3. はじかみ池公園のドングリ達

 はじかみ池公園で出会えるドングリは、クヌギ、コナラ、アラカシ、シラカシ、マテバシイの5種類です。これらは園内の随所にありますが、ほとんどは南側の傾斜面(図12-3-6参照)と東側のエリアに集中しています。とりわけ、アラカシの植樹数は膨大であり、それらが生み出す多様な形態のドングリが魅力的です。
 さらに、ドングリの樹のほとんどが樹高:2〜3mの低木なので、目線の高さで樹の様子がじっくりと観察出来るところも同園の魅力の一つです。

 図12-3-8は、同園にあるアラカシの中の30体から1つずつ採集したドングリです。これを見ただけで、アラカシのドングリの形態の多様性が一目瞭然だと思います。

 図12-3-9にある3つの個体から採集したアラカシのドングリは、同園で採集出来るものの中で私のお気に入りの三品です。特に左端のドングリは、セクション8の雑記115でも紹介しましたが、首が果皮の中に埋没しているせいで、ほぼ球体に近い形をしています。

 アラカシ以外にも、様々な種類の魅力的なドングリ達に出会えます(図12-3-10参照)。特に、同園のクヌギのドングリは京阪神の他の地域と比べて成熟時期が遅いもの(11月中旬頃)が多く、11月下旬〜12月上旬でも落下したばかりの瑞々しいクヌギのドングリが採集出来ます。それらの中には、図12-3-10の左側にある様なちょっと変わった形の殻斗(*)を被ったクヌギのドングリもあります。
* 詳細は、セクション2-2にあるNo.29の殻斗を御覧下さい。

はじかみ池公園のドングリに関する記事のあるセクション一覧)
・ セクション 2-1 堅果形態の多様性 [ はじかみ池公園で採集したドングリを紹介 ]

・ セクション 2-2 殻斗形態の多様性 [ はじかみ池公園で採集したクヌギの殻斗を紹介 ]

・ セクション 3-2-3-2 昆虫の寄生 [ はじかみ池公園のコナラのドングリに形成された虫瘤を紹介 ]

・ セクション 3-2-3-4 殻斗の構造欠陥 [ はじかみ池公園で採集したクヌギの変形ドングリを紹介 ]

・ セクション 4 ドングリを採集しよう [ はじかみ池公園の概要紹介 ]

・ セクション 8 ドングリ雑記

・ セクション 9 殻斗の付根に潜む奇妙な虫 [ はじかみ池公園のコナラのドングリに形成された虫瘤を紹介 ]

・ セクション 18 どんぐり美術館 [ はじかみ池公園で採集したドングリを紹介 ]

・ セクション 19 どんぐり写真館 [ はじかみ池公園で撮影したドングリを紹介 ]