3-3-4. ちょっと変わったコナラの帽子

 通常、ドングリの帽子(殻斗)の外側を覆っている鱗片が、内側に侵入してくることはありません。ところが、これまでに採集した殻斗の中に極めて稀ではありますが、外側から折り返すように殻斗の内側の中心(離層の痕跡)に向かって鱗片が回り込んでいるものがあることに気づきました。
 殻斗の内側に鱗片が侵入する理由
(*)については定かではありませんが、これはドングリの成り立ちを考える上で大変興味深い事象であると思います。
* 理由については、セクション8の雑記179を参照願います。
 これまでは、このような殻斗を発見すると、その都度ホームページの中でランダムに紹介してきましたが、様々な種類のドングリで類似した形態のものが相次いで見つかったことから、このセクションでまとめて閲覧出来るようにしました。これまでに、ホームページ内で紹介したものの単なるダイジェスト版にならないように、極力掲載済のものとは異なる写真を使って構成しています。
 
 ドングリの種類毎に小セクションに分割していますので、ご覧になられる方は各ドングリの種類名称をクリックして下さい。

1. アベマキ ( Quercus valiabilis )
 詳細は、セクション6-2 “ 大泉緑地の奇妙なドングリ その1 ” を参照願います。
2. クヌギ ( Quercus acutissima )
 詳細は、セクション6-2 “ 大泉緑地の奇妙なドングリ その1 ” を参照願います。
3. コナラ ( Quercus serrata )
 詳細は、セクション6-4 “ 大泉緑地の奇妙なドングリ その3 ” を参照願います。
4. カシワ ( Quercus dentata )
 詳細は、セクション8 雑記27 “ ちょっと変わったカシワの帽子 ” を参照願います。
5. ブラックオーク ( Quercus velutina )
 詳細は、セクション8 雑記34 “ ブラックオークに新顔ドングリ登場! ” を参照願います。
6. シラカシ ( Quercus myrsinaefolia )
 詳細は、セクション8 雑記109 “ アカガシ亜属にもありました! ”
       セクション8 雑記166 “ 異様な殻斗をもつシラカシの幼果 ”
       セクション8 雑記179 “ 殻斗の内側に鱗片が侵入する理由 ”
 を参照願います。
7. ウバメガシ ( Quercus phillyraeoides )
 詳細は、セクション8 雑記146 “ 偶然の産物なのか? ” を参照願います。