ケース6. 針の様に細長い堅果 その1

 図17-1-6-1の殻斗には、表面に線状の隆起があり、その内側には針状の異物が付着しています。この針状の異物を実体顕微鏡で拡大したのが、図17-1-6-2〜図17-1-6-4です。異物の先端には、黒っぽい花柱の様なものがあり、殻斗と遺物が繋がっている部分は離層の痕跡に隣接しています。

 これらの状況から、この異物の正体は堅果と考えて間違いないでしょう。ケース2やケース3との類似点から推測すると、この異物全体が堅果ではなく、殻斗との接続部分からあるところまでは維管束の一部
ではないかと考えられます。

(追記1)
 その後の調査の結果、この針状の極細堅果が単一雌蕊に由来したものであることが判りました。詳細は、セクション8の雑記156を参照願います。