ケース4. ヘソから首まで伸びた細長い物体

 図17-1-4-1は、シラカシのドングリをいろんな方向から撮影したものです。へその一端から首に至るまでの果皮には、細長い物体が癒着しています。また、この物体の末端部は堅果の首回りで複雑に捩れています。この末端部にある物体はパッと見小さな殻斗の様にも見えますが、実は首回りにある細かな白い毛がこびりついているだけかもしれません。


(追記)
 その後の調査で、図17-1-4-1の細長い物体は堅果の側面に沿って立つ果軸で、その末端にある複雑に捩じれた物体は果軸に着いた幼果(堅果は退化消滅)であることが判りました。ですから、厳密に言うとこれは単果です。詳細は、セクション8の雑記303を参照願います。