ケース2. 殻斗の内側にある小殻斗
 図17-3-2-1は一見すると3果ですが、実は4果なのです。元々は、殻斗の元になる器官に4つの雌花が咲いて、その内の1つが退化消滅した結果、その痕跡として殻斗の内側に堅果を包含しない小さな殻斗が存在するのです。

 殻斗の内側にある小殻斗の構造については、3果形態のケース4を参照願います。


(追記)
 その後の調査で、殻斗の内側にできた小殻斗は、殻斗の内側から延伸した果軸に着いた幼果(堅果は退化消滅)であることが判りました。ですから、厳密に言うとこれらは3果です。詳細は、セクション8の雑記303を参照願います。