ケース2. 針の様に細長い堅果

 図17-2-2-1は、3果を構成する堅果の1つが針の様に細長い形をしたものです。この細長い堅果は、2果形態のケース6で紹介したのと同じですが、当然の事ながら3果でも同じ形態が発現します。

 図17-2-2-2は、この細長い堅果を殻斗から引き抜いた状態です。左側の黒っぽく見える部分は、殻斗の組織の中に埋没していた部分です。この部分は殻斗内を貫く維管束か、あるいはその一部が堅果と思われますが、ドングリの成熟の証とも言えるへそ(離層の痕跡)は見当たりません。