殻斗  〜外壁〜


 図10-A-1は、殻斗の外壁(=外側表面)を拡大撮影したものです。殻斗の外壁は、藁葺の屋根が何段にも積み重なったような構造をしており、全体的に太さ5ミクロン、長さ100ミクロン(=0.1mm)程度の細かい毛が折り重なる様に密生しています。

 図10-A-2は、殻斗の断面と外壁にある襞(外壁に何重にもある輪状構造物の事)の内側を拡大撮影したものです。殻斗の内部は、たくさんの気泡のあるスポンジ状に見えます。この20ミクロン前後の気泡の様なものが、殻斗を構成する細胞の細胞壁と考えられます。
 一方、殻斗の襞の部分を見ると、外側は毛でビッシリと覆われていますが、内側には全く毛が生えておらず、そこには殻斗の内部の細胞壁が浮き出たような凹凸があります。