雑記098. 2012.10. 6
“ アベマキの巨木がいっぱい! ”
昨年末、ネットを通じて知り合った方から明石公園 [ 所在地 : 兵庫県明石市 ] に立派なアベマキがたくさん植栽されているとの情報を得ました。情報を頂いてから現地に出掛けた時には、既にアベマキのドングリの落下が終了していたので、今年の落下のシーズンが来るのを楽しみにしてきました(*)。同じ種類でも、ドングリが結実する時期は個体によって大分違うので、ひとまず10月頭にドングリの落下状況を視察してきました。
前回ここを訪れたのは12月だったので、落葉樹であるアベマキは葉っぱが全部枯れ落ちて丸裸の状態でしたが、今回訪れた時には緑の葉が生い茂り、周囲の樹木を圧倒するような生命力が満ち溢れていました。
* 前回同園を訪問した時の状況については、雑記72を参照願います。
さて、アベマキのドングリについてですが、園内の複数の広場に面した個体からは少しばかり落下していましたが、明石城跡内にあるものは未だ熟していないようで、地面には一つも落ちていませんでした。
樹上にあるドングリの形態を調べる為に、双眼鏡を片手に園内の至る所を検分して廻りましたが、どうやらここで採集できるドングリは京阪神では普通に見られる形態のものしか確認出来ませんでした。
これまでの経験から、私の中には、“ 立派な樹にはありふれた形態のドングリしか実らない ” というジンクスがあるのですが、残念ながら今回もそれを覆すことはできませんでした。
アベマキのドングリは今一でしたが、天気も上々で園内の陽気は最高でした☆ アベマキの巨樹が林立する城跡や、園内北西部に拡がる剛ノ池(図8-98-4参照)の周囲にある立派なウバメガシやアラカシの樹々等、ドングリが好きな人にとっては見所満載で、アッと言う間に一日が終了しました。
この日は、アベマキ以外のドングリの樹についても、興味深い事象が幾つか見つかりましたので、これからしばらくの間ここには足繁く通うことになりそうです♪
余談になりますが、以前アベマキとクヌギのドングリの見分け方について、HPの読者の方から質問を受けたことがあります。当初は、両者を識別するのは非常に困難だと感じていたのですが、アベマキとクヌギのドングリには各々の種類にしか存在しない特有の形態もあり、首やへその形状、そして果皮の質感等に着目すれば、ある程度のレベルで判別が可能であると最近になって思うようになりました。この件ついては、いずれあらためてHPの中で紹介します。