雑記096. 2012. 9.30
“ 大きなカシワのドングリ ”
 大阪府堺市にある大仙公園 [ 敷地面積:81ha ] は、世界最大の墳墓と言われる仁徳天皇陵に隣接する広大な公園です。園内にはたくさんのドングリの樹がありますが、ここのカシワは京阪神でも長居植物園 [ 所在地 : 大阪府大阪市 ] の個体に匹敵するぐらい大きくて立派なドングリを結実します(*)。しかも、樹上の手が届く範囲にたくさん結実しているので、結実するまでの様子を観察するにはもってこいなのです。
* 長居植物園と大仙公園のカシワについては、セクション2-1のカシワの項を参照願います。

 最近では、以前のように落下した新鮮なドングリをスキャナーで撮影するだけでなく、樹上にあるがままのドングリの姿をデジカメで撮影するのにご執心なんです♪ そんなわけで、ちょうど今の時期に成熟する立派なカシワのドングリを撮影しようと思ってここを訪れました。

 既にたくさんのドングリが落下していましたが、樹上には薄緑色をした成熟間近のドングリがまだたくさん残っていました(図8-96-2参照)。早速、枝を引き摺り下ろして色んな角度からドングリを撮影しました。とても天気が良かったので、私の持っている安物のデジカメ [ SONY製 Cyber-shot Exmor R 10.2MEGA PIXELS ] でも驚くほど鮮明な写真が撮れました☆

 落下したカシワのドングリを手にとってじっくりと眺めてみると、やっぱりここのは大きいですね〜♪普通のカシワのドングリ(図8-96-3参照)の様に殻斗の鱗片がフサスサしていなくて、何となくパーマをかけて縮れた(....と言うか、天然パーマですね)ような感じです。ほとんどのドングリが柔らかい土の上に落下するので、表面の傷や首の損傷もほとんど見られず、完品に近いものを多数採集することが出来ました。(図8-96-4参照)。

 同園にあるカシワの中で、こんなに立派なドングリを結実してくれるのは1本だけですが、これからもこの素晴らしいドングリをたくさん実らせ続けてくれることを願ってます。