雑記095. 2012. 9.27
“ 今年で三回目です☆ 〜 一日先生体験記 〜 ”
 兵庫県三田市にある富士小学校のカルチャースクールで、2年生の児童を対象にドングリの授業を担当するのも今年で3回目になりました(*)。おかげさまで、先生や児童の皆様方には毎回好評で、カルチャースクールが終わってからも道で会うと笑顔で会釈してくれたり、声をかけてくれる生徒さんが大勢いるので、大変うれしく思っております。

 初回は、講話の内容構成から資料の作成に至るまでかなり苦労したのですが、2回目以降は初回の資料をそのまま流用し、食育用のマテバシイのドングリを準備するだけで良くなったので、随分と楽になりました。また、初めての授業の時に体験した緊張感のようなものも今ではすっかり消えうせて、当日は子供達といっしょに過ごす時間を楽しめるまでになりました。
 * カルチャースクールのこれまでの経緯については、ドングリ雑記のカテゴリー(啓蒙活動)を参照願います。

 3回目の今日は朝から好天に恵まれ、絶好のドングリ日和となりました。毎回、前半の講話が終了してから、公園内のドングリの樹を散策し、それから後半の講話を済ませて、最後にマテバシイのドングリを食べてみる....という手順で授業を進めているのですが、今回は園内を散策している途中で、二つの堅果が合着したようなマテバシイのドングリを見つけてしまいました。
 思いがけず採集出来たこのドングリの事が気になってしまい、後半の講話をしている最中も妙に落ち着かない気分で最後まで授業を進めることになってしまいました。
 今日は、この日のために勤務先で休暇を取得したのですが、一刻も早くこのマテバシイのドングリを実体顕微鏡で拡大観察したくて堪らなりましたので、午前中の授業が終了次第、早々に勤務先にある実験室へ出掛けることにしました。
 実体顕微鏡で花柱の部分を拡大してみると、思った通り2つの堅果が合着した2果のドングリであることが明らかになりました。シラカシの多果のドングリと違って、マテバシイのものは滅多に見つからないのですが、今年はこれで2つ目
(**)です♪
** 一つ目は、シイの実公園 [ 所在地 : 兵庫県三田市 ] で採集しました。詳細は、雑記91を参照願います。

 ここのところ、ドングリ雑記の中でマテバシイに関する話題が続いてますが、特にマテバシイに注力しながら探索している訳ではありません。きっと、私にとって今年はマテバシイの当たり年なんでしょう ☆