雑記087. 2012. 8.28
“ 成長したウラジロガシの多果 ”
 昨年のちょうど今頃、兵庫県神戸市の掖谷公園でウラジロガシの多果の幼果を目撃しました(*)。ウラジロガシのドングリは二年成なので、順調に成長すれば今年の秋に結実します。先日1年ぶりに様子を見ると、すっかりドングリっぽい姿になっていたのでその様子をご報告します。

 1年前に観察した時には、樹上で手が届く範囲にたくさんの多果の幼果がありましたが、その多くが脱落していました。ウラジロガシの多果も他の種類と同様に、ほとんどが雌花や幼果の段階で姿を消していくようです。

 樹木全体に多果が残存しているかどうか確認するために、自宅から脚立(台高〜1.5m)を持参して高所の枝も調べてみたら、少しでしたが多果の幼果がありました。数えてみると、2果よりも3果の方が多いことが判りました(図8-87-1参照)。さらに、今年開花した多果の幼果も相当数が確認できました(図8-87-2参照)。

 昨年開花した多果の幼果で、この秋に結実する可能性があるものは、ざっと見た感じでは数えられるぐらいしかありませんでしたが、僅かでも結実してくれることを私はただひたすら祈るのみです。

 * 雑記51を参照願います。