雑記072. 2011.12. 8
“ 明石公園探訪 ”
 ドングリに寄生するタマバチがキッカケで、“ 明石・神戸の虫 ときどきプランクトン ” のサイトを運営されている管理人様に、大きなアベマキの樹がたくさんあるという明石公園 [ 所在地:兵庫県明石市 (敷地面積:54.8ha) ] を紹介して頂きました。

 ここはJR明石駅のすぐ北側に位置しており、園内にはすばらしい城壁を今に残す明石城があります。当日は訪れる人も疎らで園内は閑散としてましたが、さくらの咲く春(さくらの名所100選の地)や行楽の秋には、さぞかし大勢の人達で賑わっていることと思います。京阪神のドングリ採集スポットには、あらかた行き尽くした感がありましたが、未だこんなにも広大ですばらしい場所が残っていたことにビックリでした。

 これだけ広いと、普通はドングリの樹を全て探索するのに相当な時間を要しますが、有難いことに(財)兵庫県園芸・公園協会が園内のどんぐりマップ(*)をネットで公開してくれていたおかげで、当日は4時間程度で園内のドングリの樹の植栽分布が把握出来ました。

 明石公園は、全域がドングリの樹で埋め尽くされているといっても過言ではないぐらい、たくさんのドングリの樹がありました。アラカシ、シラカシ、ウバメガシ、イチイガシ、コナラ、アベマキ、クヌギ、ウラジロガシ、ツブラジイ、スダジイ、マテバシイと種類も豊富ですが、とりわけアラカシ、ウバメガシ、アベマキの数には圧倒されました。これらは園内の随所にあって、中には驚くほど大きくて立派な樹もありました。
* 明石公園どんぐりマップ  : http://www.hyogo-park.or.jp/akashi/contents/panfu/index.html   

 さて、ここにあるドングリの樹の中で12月の上旬に落下するものと言えばアラカシとイチイガシですが、前者については樹木の数は多いもののドングリにはこれと言って特徴が見られず、一般によく目にする形態しか確認出来ませんでした。一方、後者については園内の一画に僅か数体しか植栽されていませんでしたが、その内の1体で素敵なドングリが落下しているのを見つけました(図8-72-4参照)。

 なんと、堅果の胴回りの直径が17〜18mmもある大物なんです☆イチイガシについては細長いドングリならしばしば目にしますが、こんなに太くてコロコロと丸いのを見たのは初めてで、私はすっかりうれしくなってしまいました♪ こいつに出会えただけでも、寒い最中にここまで来た甲斐があったというものです。

 ドングリの種類の中でも私が一番好きなアベマキについては、実りの季節(9月〜10月頃)が既に終わっていましたので、今回は対面することが出来ませんでしたが、これだけたくさんの樹を目にすると、来シーズンに再訪するのが今から待ち遠しくてなりません。