雑記615. 2026. 9.22
“ 小粒のアベマキ三種 ”
摂津伊丹廃寺跡 [ 所在地 : 兵庫県伊丹市 ] は、緑ヶ丘公園のすぐ近くにある小さな緑地ですが、アベマキのドングリの形態の多様性がとても素晴らしく、私の一押しのドングリ採集スポットでした。ところが、数年前から徐々に樹木の伐採が進行し、今年8月の時点で植栽されていたアベマキの大半が失われてしまいました。毎年、秋が来てここでアベマキのドングリを採集するのを楽しみにしていたのに、残念でなりません。
今後、同地で採集したドングリについて、リアルタイムで形態の多様性を紹介することはできなくなってしまいましたが、最後に 『 摂津伊丹廃寺跡のドングリ 』 のシリーズ(*)第4回目として掲載予定であった3つの異なる個体から採集した小粒のドングリについて、昨秋までに撮影した写真をもとに紹介します。
ただ、3つの内の2つについては、これまでのシリーズの形式をほぼ踏襲できましたが、残りの1つについてはデータが不十分だったため、かなり簡略化した形式でまとめざるを得なかったことを了承ください。
* 第1回目(雑記402)、第2回目(雑記471)、第3回目(雑記513)を参照願います
(小粒ドングリ その1)
堅果が涙型の小粒ドングリです(図8-615-2、図8-615-3参照)。この形態のドングリは、ここ以外の場所でもよく見かけます。
(小粒ドングリ その2)
堅果がきれいな卵型の小粒のドングリです(図8-615-4参照)。小さな半球型のヘルメットのような形をした殻斗が、可愛いもの好きの私にはたまりません(図8-615-5参照)。
典型的なアベマキの殻斗のように奥行は深くありませんが、殻斗の内壁にはアベマキ特有の微毛が密生しています(図8-615-6参照)。
(小粒ドングリ その3)
堅果が円筒型の小粒ドングリです(図8-615-7参照)。この個体はもともと生りが悪く、この写真を撮影して以降、採集できないでいました。この秋、撮影に再トライするつもりでいたのですが、ドングリが結実する前に伐採されてしまったので、それは叶いませんでした。ちなみに、これとよく似たドングリを結実する個体が、服部緑地 [ 所在地 : 大阪府豊中市 ] に1体あります。
