雑記612. 2026. 9. 2
“ 3ヶ月足らずで結実! ”
 国産のブナ科の樹木で、開花から結実までの期間が最も短いのはクリでしょう。平均的な期間はおよそ4ヶ月です。他の種類でも個体別に見ると、早いものはクリの平均的な期間と同じぐらいのもの(カシワ等)もありますが、種類別ではクリが他を圧倒しています。今回は、そのクリの中でも開花から結実までの期間を大幅に短縮した個体について紹介します。
 その個体 [ 所在地 : 兵庫県神戸市 ] は、例年5月末〜6月頭にかけて開花しますが、先月末には既に大量のイガ(殻斗)が樹下に落ちていました(図8-612-1参照)。

 
 ちょうどこの時期、至るところで不稔のイガが大量に落下している光景を見かけますが、この個体のイガの中には大きな実(堅果)がみっちりと詰まっていました。開花から結実までに要した期間は、わずか3ヶ月弱という驚くべきものでした☆

 ちなみに、この個体の並びには複数の栽培種が隣接していますが、いずれも同時期に開花したものの、結実までにはまだ時間を要する状況でした(図8-612-4参照)。

 同じクリでも野生種と栽培種では、後者の方が結実までの期間がやや短い印象がありますが、栽培種は野生種の実のサイズを何倍にも大きくしただけではなく、ものによってはその成長スピードまでも大幅に短縮する改良が成されてきたのかもしれませんね。