雑記610. 2026. 7.22
“ 季節外れに咲いたカシワの花 ”
 5月末に花序を伴うラマスシュートを発現したカシワ(*)について、その後の動向を注視していたところ、6月になって春の開花形態とは異なる花序が出現しました(図8-610-1参照)。これらの花序は、地上からせいぜい2mの高さまでに位置する20箇所前後の新枝に認められました。
* 雑記608を参照願います。

 枝先の頂芽から複数本の穂状花序が立っている姿は、コナラやナラガシワでしばしば目にする季節外れの花序(**)によく似ていました(図8-610-2、図8-610-3)。
** セクション22の3、4項を参照願います。

 
 これらの花序といっしょに、冒頭に記載した花序を伴うラマスシュート
(*)も2箇所で認められました(図8-610-4参照)。

 結局、この個体では7月半ば過ぎまで開花の兆候が認められましたが、その後急速に枯死して、結実には至りませんでした(図8-610-5参照)。

 次回は、これらの花序と他の樹種に見られる季節外れの花序を比較した結果について紹介します。