雑記606. 2026. 4.29
“ 分岐の極み ”
図8-606-1は、この時期によく目にするコナラの開花の様子です。このように、コナラ属の雄花軸は細長い紐状のものが垂下した姿が一般的です。
ところが、高塚山緑地 [ 所在地 : 兵庫県神戸市 ] のコナラで、この春奇妙な光景が現出しました。紐状に垂下するはずの雄花軸が、まるで樹木の幹から伸びる枝のように激しく分岐していたのです(図8-606-2〜図8-606-5参照)。
これまでに、他の樹種でも分岐した雄花軸を幾度か目撃しましたが、雄花軸の1〜3箇所、せいぜい4箇所が分岐している程度で、このコナラのように激しく分岐したものが大量に発現したのを目にしたのは初めてです。
* セクション21を参照願います。
この異様な光景を現出したコナラは、春に開花してから初冬までの間、断続的に開花を繰り返します。他の樹種に比べて、コナラやナラガシワでは開花を繰り返す個体が多いのですが、それらの中でもこの個体はかなり特異な存在と言えるかもしれません。