雑記592. 2025.10.24
“ クヌギっぽくない堅果 ”
 塩瀬中央公園 [ 所在地:兵庫県西宮市 ] で、ちょっと変わったクヌギのドングリを見つけました。現地を訪れた時には、すでに樹上には少量しか残っていませんでしたが、樹下には新鮮なドングリがたくさん落ちていました(図8-592-1参照)。

 
 堅果が細長いクヌギのドングリならよく目にしますが、胴回りの直径に比べてへそが極端に小さなものになると、クヌギの中ではかなり少数派です(図8-592-2参照)。


 
 よく似た形態のクヌギとアベマキのドングリについて、前者は丸くて後者は縦長のものが多いと言われています。でも、私はこれまで相当数のクヌギやアベマキのドングリを見てきましたが、後者の方が多少縦長のものが多いかなという程度で、両者に大きな違いは認められませんでした。
このように、堅果の形状だけでドングリの種類を識別するのは非常に難しいのです。ただ、同じような形をした堅果でも、首回りの構造や、へそや果皮の形態、質感のような堅果を構成するパーツには種類毎に特徴があるので、これらの形態に着目すれば、かなりの確度で識別が可能であると私は考えています。