雑記577. 2025. 6. 1
“ 巨弾だからでしょうか? ”
 昨年12月、オキナワウラジロガシが大豊作だった沖縄県の久米島で、様々な形態のたくさんのドングリを採集しました。とりわけ、巨弾とも言える大きなドングリ(*)については、ディスプレイ用として状態が良好なものだけでなく、芽生え観察用として樹上から落ちた時の衝撃で果皮に大きな亀裂が入ったものもいっしょに採集しました。そして後者については、帰宅してすぐに自宅の庭に蒔きました。
* 雑記566を参照願います。
 それから4ヶ月が経ち、全部で23個蒔いた巨弾の内の4個が無事に発根しました。さらに1ヶ月後には、地上に露出した部分の根が割裂してそこから太い茎が伸長し、4個の内の2個で瞬く間に本葉が開きました(図8-577-1参照)。

 これまでにも、オキナワウラジロガシのドングリの芽生えについてこのセクションに掲載してきましたが、今回あらためて紹介するのは、芽生えたばかりの本葉の数があまりにも多かったからなんです(図8-577-2参照)。

 
 オキナワウラジロガシの芽生えに伴う本葉の数は3〜6枚が普通です。この数は、他の種類のドングリでもほとんど変わりませんが、今回の2つの芽生えに現れた本葉の数は、なんと9枚と10枚でした☆ 本葉の数がこれだけ多いのは、このドングリがオキナワウラジロガシの中でもかなり大きな部類のものだったからでしょうか?一般的なドングリに比べて、とんでもなく豪華な芽生えでした☆☆

(補記)
残念ながら発根した4個の内の2個は、茎の先端が割裂した根の中に埋もれてしまい、最終的に茎が伸長して本葉が姿を見せることはありませんでした(図8-577-3参照)。