雑記568. 2025. 1.14
“ 島尻で見つけた超巨弾 ☆☆ ”
ツアー3日目は、島尻地区の未踏のジャングルを探索しましたが、最後に潜入した傾斜面で山道に程近いところ立つ個体の下に、果皮が割裂して種子がはみ出した大きなドングリがたくさん落ちているのが目につきました(図8-568-2参照)。
それらは、今回のツアーで山城地区に落ちていたもの(*)と同じ、どれも2つの種子が同時に発現した多種子のドングリでした。ただ、そのサイズは、山城地区のものとは比べものにならないぐらい巨大でした。
* 雑記564を参照願います。
果皮が割裂していなければ、さぞかし立派なドングリだったのだろうと、残念な気持ちでいっぱいになりましたが、その個体の周囲をよく探してみると、割裂していないものも見つかりました。そして、それらの中から、これまでオキナワウラジロガシのドングリで目にしたことがない、“ 超 ” のつく巨弾が見つかったのです☆☆
図8-568-3の4個は、ぞれぞれ堅果重量が22g、23g、24g、26gもあり、最大のものは堅果幅が36mmもありました。これら以外にも、果皮が割裂していないものが見つかりましたが、いずれも堅果重量が18〜20gもあったことから、この個体は巨大ドングリを結実しやすいものと考えて間違いないでしょう。
ツアー最終日に想定外の超巨弾に遭遇しましたが、島尻地区には未踏のエリアがたくさんあるので、森の中にはまだまだ素敵なドングリたちが眠っているかもしれませんよ〜♪♪
(付記)
図8-568-5は、今回のツアーで採集した大きなドングリをへそ側から見たところです。(A)はこの記事で紹介した超巨弾で、(B)は前日に島尻で見つけた巨弾、そして(C)、(D)はそれぞれ島尻、山城でいつも採集する定番の特大ドングリの中でも最大級のものです。(E)は(A)と同様に、島尻の未踏のジャングルで見つけた縦長の巨弾です。それぞれの全体像は、この図の下段にある図番を参照願います。