雑記565. 2025. 1. 8
“ 小さなドングリがいっぱい♪♪ ”
ツアー2日目は、早朝に山城地区を探索した後、Kさんといっしょに北部山岳地帯のだるま山に向かいました。だるま山と言えば、2年前の12月末に訪れた時(*)には、オキナワウラジロガシのドングリが豊作で、多果を含む多様な形態のドングリを採集することができました。
今回、Kさんもまだ現地を確認していなかったので、南部山岳地帯(山城、島尻)のようにドングリが大量に落下しているかどうか判りませんでしたが、たとえ落ちてなくても、青空のもとでオキナワウラジロガシのある風景を撮影できる絶好の機会を逃すわけにはいきませんでしたので、午前中を目処に探索してみることにしました。
* 雑記482〜雑記484を参照願います。
この日は、普段薄暗い林の中にもたっぷりと日の光が注ぎこまれていたので、これまでにないぐらい明るい雰囲気でオキナワウラジロガシのある風景を撮影することができました(図8-565-1参照)。
一方のドングリについてですが、2年前の大豊作が嘘のように、大きなドングリを落している個体はごく僅かしか見当たりませんでした(図8-565-3参照)。
ただ、オキナワウラジロガシとは思えない小さなドングリ(**)については、前回をはるかに上回る多くの個体から採集することができました(図8-565-4参照)。小さなドングリを結実する個体には、本来大きなドングリを結実するものと、小さなドングリしか結実しないものの二つのタイプがありますが、特定の個体の下に落ちていたドングリの形態やその数量等から推測すると、今回採集したものは後者のタイプが大半を占めていたのではないかと思われます。
** 雑記490を参照願います。
とりわけ、小さなものの中でも釣鐘のような形をしたへそが大きく窪んだドングリに、私は大変魅了されました(図8-565-5参照)。
だるま山では、オキナワウラジロガシの巨弾は採集できませんでした(***)が、予想外にたくさんの小さなドングリが採集できたことは、同じ種類でも多様な形態のドングリに興味のある私にとって大きな収穫でした。
*** 3回目の探検ツアーでだるま山を訪れたのは12月の中旬頃だったので、もしかするとツアー終了後に落下していたのかもしれません。
最後に、いつもツアーに同伴して下さっているKさんが、当日採集したオキナワウラジロガシのドングリを使って造形物を展示されていましたので、作品の一部をご紹介します。