雑記563. 2025. 1. 5
“ ちょうど落下のピークに遭遇☆ ”
 山城地区では、初日の僅かな時間でたくさんのドングリを採集しましたが、2日目の早朝に再び訪れてみると、前日拾い尽くしたはずの場所に、大量のドングリが落ちていました(図8-563-1、図8-563-2参照)。
 さらに、2日目の夜から3日目の早朝にかけて風が強く吹いていたので、3日目に訪れた時には、澤を埋め尽くすかのようにたくさんのドングリが落下していました。帰阪前の慌ただしい最中、薄暗いオキナワウラジロガシの林の中では、あちらこちらからドングリが枯葉の上に落下する素敵な音がひっきりなしに聞こえてきました☆

 
 山道から一段低くなった枯澤は、大小の石で埋め尽くされているので、多くのドングリは樹上から落下した際に割れや傷が入ってしまいます。ただ、幸いにも石間にある落葉が降り積もったところや土の上、涸澤の水たまり、もしくは樹上から直接地面に落下せずに、低木の枝葉に接触してから地面に落下したものの中には、ほとんど傷のないものが多数見受けられました。とりわけ、シーズン中に落下したばかりのドングリでしか見ることができない、黒っぽい焦げ茶色の果皮
(*)が白い微毛にビッシリと覆い尽くされた新鮮なものは、いつものことながら格別でした。図8-563-3〜図8-563-6は、それぞれ同地区にある特定の個体から採集したドングリの例です。
* 結実してから時間が経過した果皮は茶色く退色します