雑記550. 2024.10.29
“ 王冠型の殻斗 ”
コナラの殻斗で全国的にメジャーなのは、漏斗型 (三角錐型 : 図8-550-1参照 )と御椀型 (半球型 : 図8-550-2参照 )ですが、西日本では浅い皿型のもの( 図8-550-3参照 )も前二者と同じぐらいよく目にします。
コナラの殻斗は、概ねこの3つのタイプに分類されますが、他にも王冠型のものがあります。やや奥行があって開口部よりも果軸に近い部分の径が大きな王冠型は、ミズナラの殻斗の定番ですが、コナラの中にも少数ながらこのタイプの殻斗をもつドングリが存在します。
図8-550-4は、有馬富士公園 [ 所在地 : 兵庫県三田市 ] の個体を撮影したものですが、結実したドングリを見ると、まるで小さなミズナラのようです♪
図8-550-4は胴回りがやや太めのドングリですが、もっと細長いドングリにも王冠型の殻斗はあります。図8-550-5は塩瀬中央公園 [ 所在地 : 兵庫県西宮市 ] の個体を撮影したものですが、よく見られる細長いコナラの堅果が、縦長の漏斗型ではなく王冠型の殻斗を被っています。