雑記549. 2024.10.24
“ 稀に見るクヌギの巨弾 ☆ ”
兵庫県神戸市の掖谷公園には、県内でも屈指の大きなドングリを結実するクヌギがあります(*)。重量が14g以上の堅果は、クヌギの中でもかなり大きな部類に入りますが、この個体のドングリは典型的なもので13〜14g、大きなものになるとしばしば18gに達することもありました(図8-549-2参照)。
* 雑記279を参照願います。
今年は、昨年と同様に結実状況が極めて良好でしたが、ドングリのサイズも例年になく巨大なものがたくさん目につきました。とりわけ、20日の早朝に訪れた時には、重量が20gのものが2個、19gと18gのものがそれぞれ1個ずつ樹下に落ちていました(図8-549-3参照)☆☆
とりわけ20gのドングリは、クヌギの巨弾が多く見られる大泉緑地 [ 所在地 : 大阪府堺市 ] (**)でもなかなか見られないトップレベルのもので、掌にのせた時の艶々感と重量感が堪えられません♪♪
** セクション6-1を参照願います。
私はドングリが巨大化する要因として、主に雌花序の子房が6枚以上の心皮で形成されていることと、多種子が同時に発現することの2点を以前指摘しました(***)が、クヌギでは前者のケースを目撃したことが無いので、おそらく今回採集した巨弾のいくつかは後者に起因したものと思われます(図8-549-5参照 いずれも2種子の例)。
*** 雑記128を参照願います。